いやーっコロナの夏終わりました。今年は感染対策もあり、ベースキャンプではある花山に事業を集中したため、いつもより長い花山生活となりました。全3事業を行いましたが、なんとかコロナ関連の問題を出さずに終えられたことは、ひとえにガイドラインをしっかり守ってくれた、参加者、保護者、スタッフのみなさんのおかげと心から感謝します。引き続きwithコロナのアウトドドア事業は続きます。この夏実践したコロナ対策10選を紹介しますので、引き続きコロナ渦での事業にお役立てください。
目次
1.1週間の自主隔離
2.生活班ごとの隔離
3.健康状態のモニタリング
4.かまどの隔離
5.水場の隔離
6.食材は加熱処理
7.トレイルフード
8.ソロテント
9.医務室の隔離
10.スタッフの集団隔離
1.1週間の自主隔離
キャンプの始まる1週間前は、不要な外出は控え、自宅で自主隔離をお願いしました。かつ、熱中症対策も考え、屋外での適度の運動もお願いしました。そして、集合からキャンプ場までは完全防衛。ハイタッチサーフェイスに触れたら持参の消毒薬で消毒して、キャンプ場に向かいました。
2.生活班ごとの隔離
キャンプ生活で、フィジカルディスタンスには限界がありますが、生活班単位で距離を保った生活を送りました。また、キャンプ前半はできる限り全体集合を避け、班を超えた選択制の活動は行いませんでした。
3.健康状態のモニタリング
各班に非接触体温計をわたし、毎朝体温測定と、1日の最後にコロナに関する諸症状の観察を行いました。健康記録表もコロナ用のものを作り、観察結果を記録しやすくしました。
4.かまどの隔離
流し場が共同スペースとなるため、かまどを各班のテントサイトに作りました。もちろん、薪割り、調理、片付けなど全てテントサイトで行います。かまど作りはLNTの原則に基づき、キャンプ後には焚き火の跡は残りませんでした。
5.水場の隔離
共同スペースとなる流し場は水を組むだけとし、水場もテントサイトに作りました。片付けは、食器についた食べカスをスクレーパーと新聞でできる限りとり、洗いおわった水はゴミザルで濾して周囲にスプレッド。水の節約にもつながりました。
6.食材は加熱処理
食事は、全て加熱処理をするメニューとしました。生野菜や果物はメニューから外しました。加熱できないものは、全て小分けになっている食材にしました。配膳は、個人のカトラリーを使わずに、共同の調理器具で行いました。
7.トレイルフード
登山の行動食を、事前に本人が作り、仲間との共有を行いませんでした。食料を分け合うのも、コラボレーションのための良い実践ですが今年は我慢です。トレイルフードに慣れていない低学年は、1日目でほぼ食べ終わりそうになり、ベテランに止められていました。
8.ソロテント
大人の事業では、ソロテントや、ツェルトを使って、ひとりづつ睡眠を取りました。キャンプの趣旨に合うかどうか別として、他人に気を使うことなく、快適に過ごせたのでは。子供のキャンプでは、定員を1/2にして、蜜を避けるようにしましたが、現実的にあまり効果はなかったともいます。
9.医務室の隔離
コロナ症状がでた場合に備え、患者のベットと医務室をビニールシートで隔離しました。患者への接触は、フェイスシールド、KN95マスク、メディカルグローブ、レインコートで対応します。処置後、マスクとグローブは廃棄、フェイスシールドは消毒して再利用、レインコートは82度以上のお湯で熱湯消毒する計画でした。せっかく作ったのに一度も使うことなく、なんかもったいない。いや、いいことだ。
10.スタッフの集団隔離
キャンプ前に3日間の事前研修を行い、その間、集団隔離を行いました。また、事前研修に前には7日間の自主隔離をスタッフにお願いしました。本来であればキャンプ前7日の事前研修(=集団隔離)を計画していたのですが、諸々の事情で短縮になってしまったのは反省です。7日間の集団隔離ができれば感染リスクの極めて低いスタッフ集団が出来上がります。
個人で地域に依存しない自立したアウトドアは、感染するリスク、感染させるリスクは極めて低いと言えます。アフターコロナではこのようなツーリズムがどんどん増えるべきです。問題なのは不特定多数が、共同生活をする、宿泊施設、ガイドツアー、自然学校などです。PPEには限界あります。事前の隔離、現場での隔離、事後の隔離を最大限に実行し、withコロナでアウトドドア事業からのクラスターゼロを目指しましょう。
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