4地形の覚え方

野外は実に多様な地形で構成されていますよね。一体何種類くらいの地形があるのでしょうか?実は、たった4つしかないのです。それが尾根、谷、ピーク、コルです。そして、地形は、何百、何千もの大小の4地形によって構成されています。今回はその4地形を理解するための簡単なアクティビティを紹介します。

その前にまず4地形のおさらいです。

イ:ピーク、ロ:コル、ハ:ピーク、ニ:ピーク、ホ:尾根、ヘ:尾根、ト:谷、チ:尾根、リ:谷、ヌ:尾根

1.尾根
・周囲よりも高い線地形
・ピークからU字型の等高線
・見晴らしがよい、歩きやすい
・アップダウンがある

2.谷
・周囲よりも低い線地形
・コルへV字型の等高線
・沢、滝、淵、落石、水がある
・蛇行する

3.ピーク
・尾根上の最も高い点地形
・等高線の同心円の中心
・見晴らしが良い
・一般的に狭い

4.コル
・尾根上のピークとピークの間の最も低い点地形
・等高線のひょうたんのくびれの中心
・峠、乗越、切戸、鞍部と呼ばれる
・一般的に広い、風

これら4地形を理解することは、トリッププランを立てるためにも必須です。みなさんのような山の専門家であれば、地形図からすぐに4地形が分かりますが、初めての人にとって地形図は目の回るような幾何学模様にしか見えません。そこで、私は、初心者の人に対してこんなアクティビティをやっています。

  1. まず、握りこぶしを作り、4地形を説明します。中手骨の頭がピーク、その間がコル、指が尾根、指の間が谷。分かりやすですよね。
  2. 次の机などに拳を置いて、机から等しい高さのところに線、つまり等高線を書きます。
  1. 全て書き終えたら、手を広げて机の上におきます。そうすると、ピークは同心円の中心、コルは瓢箪の首れ、尾根はピークからU字、谷はコルにV字がよく分かります。

現在、コースタイムなどが書かれた便利な地図がたくさん出版されていますが、地図読みは山の安全の基本です。コースタイムだけではなく、どんな地形を今歩いているのか常に意識しながら参考ができるようになるといいですね。

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