各自治体で50代にもワクチン券が行き渡り始めた頃でしょうか?つくば市でもやっときたと思ったら、今度は申し込みラッシュで、全く予約が取れない状況に。1回目と2回目の3週間のスパンを考えると、こりゃ花山前はだめかなと、あきらめていたら、知り合いのドクターの粋な計らいで、花山前に1回目、花山の添乗で一度つくばに戻ったときに2回目というウルトラCで、花山の2コース目以降は、フルワクチンで子供たちやWEAコース参加者を迎えることができそうです。
これまでワクチン絡みでは2回ブログを書きました。
いずれも結論としては、ワクチンを理解して、野外指導者として積極的に接種しましょうねということですが、ワクチン接種が進むにつれ、副反応による死亡例も報告されはじめました。知り合いの医師によれば、因果関係を立証するのは極めて困難と言いつつも、例えばインフルエンザワクチンでも年間数例はあるそうで、今後もゼロリスクとはならないと考えられます。
そこでちょっと落ち着いて、ワクチンを打つ機会があっても、打たない選択をした人たに対して、我々野外指導者がどう対応すべきなのか考えていきましょう。
この弁護士さんの見解は、「予防接種法上、新型コロナウイルスワクチンの接種は「努⼒義務」とされている。つまり接種が法律によって義務づけられているわけではなく、ワクチン接種を受けない⾃由は当然ある。」ので、ワクチン接種の強要は違法であるということです。
また、「⾷店やイベント会場などにおいて「ワクチン接種をしていない⼈の⼊店、⼊場を認めない」などといった対応を店側、主催側が⾏った場合、ワクチン接種の有⽤性は められる⼀⽅、副反応などのリスクがあるために受けない⼈がいることなどを鑑みれば、接種のみ⼊店・⼊場を認め、⾮接種を拒絶する対応は、ワクチン⾮接種を理由とする差別的な取り扱いとして違法と評価され、損害償任が⽣じる可能性がありうる。」とうことです。
となると、以前のブログで書いたイスラエルの接種率を上げたグリーンパスポート(接種者に対してさまざまな制限を解除)なんて日本では違法となるということですよね。
野外に置き換えたとき、いつになったら日本が集団免疫の獲得宣言、コロナ終息宣言が出るかわかりませんが、それまではハイブッド(フルワクチンwithノンワクチン)対応が必要ということです。
また、日弁連からは、国内でのワクチン接種開始に先駆けて、全国の地方自治体宛に、以下のような趣旨の注意喚起が送られたそうです。
「ワクチンを接種していないものに対する差別、いじめ、職場や学校等における不利益取扱い等は決して許されるものではないことを広報等により周知徹底するなど必要な対応を⾏うこと」
「接種しないという判断をした に対する偏⾒差別や不利益な扱いが絶対に許されないことを周知するとともに、偏⾒差別等防⽌のためのガイドラインの策定や相談体制の整備など有効な施策の検討と実施が必要である。これには接種の意思決定にするプライバシー保護がその前提となる。」
これを受け、兵庫県明石市では、元々あった、新型コロナ感染者、その家族、医療従事者に対する差別禁止を定めた条例に、新たに非接種に対する差別禁止も追加されたそうです。
ワクチン先進国でも、「7割の壁」というのがあるそうで、ワクチンに強制力がない場合、どうしても接種率70%を超えるのが困難なそうです。各国よりも、自己の権利に敏感な日本だと、「ワクチン打つと副反応で死ぬかもよ」という過剰なネット記事や、「ワクチン強要人権侵害」など法的解釈だけが一人歩きすると、さらに割合は減りそうですね。つまり、今後もキャンプ参加者の3〜4割は、ノンワクチンの人がおり、その方々を受け入れなければならないということです。
では、どうするのか。以下は個人的な見解があると思いますので、あくまでBCの対応です。
まず前提として、
1)フルワクチンの人は感染しない。
2)フルワクチンの人はウィルスのキャリアにならない。
3)フルワクチンの人は他の人にウィルスを移さない。
という事実です。この場合ブレイクスルー感染(ワクチン接種した人が対象のウィルスに感染する)は無視します。
つまり、問題なのはノンワクチンの人同士の濃厚接触ということです。さらに言えば、フルワクチンの人は、ノンワクチンの人から全く害を被らないわけなので、ノンワクチンに偏見を持ち、遠ざけるのは全く科学的根拠を欠いた、感情の問題でしかありません。
BCでは、ノンワクチンの選択をした人には、引き続きコロナ禍でのBCのガイドラインを遵守していただき、ご参加いただきます。
そして、新たに、ワクチン接種を選択しなかったことを、堂々を申告してもらい、参加者全員が、フルワクチンとノンワクチンを区別でき、今後マジョリティーとなるフルワクチンが、マイノリティーとなるノンワクチンを皆で守ってあげ、ノンワクチン同志を濃厚接触させないコミュニティーを作れば、なんて安全な社会が訪れるのでしょうと考えます。
ウィルスやワクチンを正しく理解、個人のワクチン接種、非接種の判断を尊重し、差別ではなく区別することで、ワクチンという武器を正しく使い、ビフォーコロナのアウトドアにまた一歩近づけるように感じます。