ITCは、WMTCのスタンダードWFAコースと、ハイブリッドWFAコースの指導スキルの獲得を目指します。コースは、前半のレクチャーセクション6日間と、後半のプラクティスセクション6日間の2つに分かれています。レクチャーセクションの目的は、外傷、環境、疾病のホワイトボードレクチャーと、キーノートレクチャー(デジタルレクチャー)のスキルに焦点を当てるとともに、傷病の病理学、解剖学、生理学の理解を助けます。レクチャーセクションの最初にはWMTCのコースデザイン、教育法、指導法が含まれます。プラクティスセクションの目的は、スキルラボ、SOAPノートデザイン、シミュレーションマネジメントに焦点を当てています。レクチャーセクションにおける病理学、解剖学、生理学の正しい理解がなければ、効果的にプラクティスセクションで指導することはできません。プラクティスセクションの最後には、個人面接、コースのフィードバック、WFAコースマネジメント、各種手続きについて説明します。
レクチャーセクション
2024.12.17-22
キーノートレクチャー&ホワイトボードレクチャー課題
インストラクター役となり、キーノートとホワイトボードで同じトピックスのレクチャーを行います。受講者全員の病理学、解剖学、生理学的理解を高めるために、繰り返しレクチャーを行い場合があります。
外傷
・↑ICP&脳震盪(30分):八櫛
・呼吸不全(30分):宋
・ボリュームショック(30分):住吉
・四肢のケガ(20分):八櫛
環境
・脱水症&熱中症(40分):宋
・低体温症(30分):住吉
・溺れ(20分):八櫛
・落雷(30分):宋
・アレルギー反応(40分):住吉
疾病
・心筋梗塞&脳梗塞(30分):八櫛
・喘息(30分):宋
・糖尿病(30分):住吉
疾病ケーススタディ課題
インストラクター役となり、ケーススタディを用いた傷病評価のレクチャーを行います。
疾病ケーススタディ1-3(15分):八櫛
疾病ケーススタディ4-6(15分):宋
疾病ケーススタディ7-9(15分):住吉
※実際にはケーススタディは合計で30分
スケジュール
1日目(12月17日)9:00-17:00
・ガイダンス
・WMTC教育法・指導法・コースデザイン
・外傷レクチャーフレーミング
・外傷デジタルレクチャーデモンストレーション
・外傷デジタルレクチャー実習
2日目(12月18日)9:00-17:00
・外傷デジタルレクチャー実習
・外傷ホワイトボードレクチャーデモンストレーション
・外傷ホワイトボードレクチャー実習
3日目(12月19日)9:00-17:00
・外傷ホワイトボードレクチャー実習
・外傷レクチャークロージング
・環境レクチャーフレーミング
・環境デジタルレクチャー実習
4日目(12月20日)9:00-17:00
・環境デジタルレクチャー実習
・環境ホワイトボードレクチャー実習
5日目(12月21日)9:00-17:00
・環境ホワイトボードレクチャー実習
・環境レクチャークロージング
・疾病レクチャーフレーミング
・疾病デジタルレクチャー実習
6日目(12月22日)9:00-17:00
・疾病ケーススタディレクチャー実習
・メンタルヘルス
・レクチャーセッションクロージング
・SOAPノート課題
プラクティスセクション
2025.1.7-12
BLSラボ課題
1名がインストラクター役、1名が傷病者役になり、BLSのデモンストレーションを行います。
・デモ1PASの解説:八櫛
・デモ2AVPU確認:宋
・デモ3脊椎保護の原則:住吉
・デモ4アプローチ→サイドtoバックwithAVPU&呼吸チェック:八櫛
・デモ5アプローチ→フロントtoバックwithAVPU&呼吸チェッック:宋
・デモ6人工呼吸withマスク:住吉
・デモ7脈チェック→CPR:八櫛
・デモ8バックtoサイドwith吐瀉物吸引:宋
・デモ9大出血チェック→圧迫止血:住吉
・デモ10頚椎固定によるサイドtoバック&バックtoサイド:八櫛
・デモ11低体温パッケージforVPU:宋
・デモ12コロナ下でのCPR(アプローチ→CPR):住吉
SOPAノート課題
SOAPノートのシナリオを作成し、SOAPノートの書き方のデモンストレーションを行います。
全身初見・バイタル・脊椎評価課題
1名がインストラクター役、1名が傷病者役になり、サードトライアング及び脊椎評価のデモンストレーションを行います。
・全身所見:八櫛
・バイタルチェック:宋
・脊椎評価:住吉
創ラボ課題
1名がインストラクター役、1名がアシスタント役となり、ハイリスクの創の処置のデモンストレーションを行います。
SAMスプリントラボ課題
1名がインストラクター役、1名が傷病者役になり、SAMスプリントのデモンストレーションを行います。
・安定・不安定な手首の固定:八櫛
・安定・不安定な足首の固定:宋
・安定した膝の固定:住吉
シミュレーション課題
1名がインストラクター役、1名が救助者役、1名が傷病者役となり、外傷シミュレーションとフルシミュレーション(外傷+環境)を運営します。インストラクター役は1)傷病者役へのフレーミング、メイキャップ、2)救助者役へのフレーミング、3)シミュレーションの運営、4)救助者役のSOAPノートのフィードバック、5)シミュレーションのクロージングを行います。
外傷シミュレーション
・頭部外傷(八櫛/初めて行うシミュレーション)
・呼吸不全(宋/四肢の怪我を含む)
・ボリュームショック(住吉/四肢の怪我を含む)
疾病シミュレーション課題
1名がインストラクター役、1名が救助者役、1名が傷病者役となり、疾病シミュレーションを運営します。インストラクター役は、疾病のHx、S/Sxを記述した疾病カードを作成、1)傷病者役へのフレーミング、2)救助者役へのフレーミング、3)シミュレーションの運営、4)救助者役のSAMPLEのフィードバック、5)シミュレーションのクロージングを行います。
インジェクションラボ
1名がインストラクター役、1名が生徒役となり、自己注射の指導を行います。
オンラインテストフィードバック
オンラインテストの不合格者に対するメールでのフィードバックを行います。
スケジュール(参考)
7日目(1月7日)9:00-17:00
・プラクティスセクションフレーミング
・BLSラボ実習
・サードトライアングルラボ実習
・FSAラボ実習
8日目(1月8日)9:00-17:00
・SOAPノート実習
・創ラボ実習
・SAMスプリントラボ実習
9日目(1月9日)9:00-17:00
・SOAPノート(八櫛/宋)
・脊椎評価ラボ(住吉)
・BLSシミュレーション実習(BLSがロールアウトするまで、メイクアップなし)
・外傷シミュレーション実習(外傷のみ)
10日目(1月10日)9:00-17:00
・外傷シミュレーション実習(予備)
・フルシミュレーション実習(外傷・環境を含む)
11日目(1月11日)9:00-17:00
・フルシミュレーション実習(予備)
・マスシミュレーション(複数の傷病者)研究協議
・疾病シミュレーション実習
・インジェクションラボ実習
12日目(1月12日)9:00-17:00
・オンラインテストフィードバック
・個人面接
・WMTC契約・コース開催
・コースフィードバック
・コースクロージング