BCのメルマガ「アウトドアリーダーズvol20-12(2)」で行ったアンケートへのご協力ありがとうございました。おかげさまで、今後のBCのサービスを検討していく上で、とてもありがたい情報が得られました。
また、抽選で1名の方へのLNTグッズは、信州大学の服部真帆さんに当選しました(本人の了解を得て掲載しております)。今信大にはLNTグッズがいっぱいあるので、信大の野外研の学生さんラッキーですね。服部さんのアンケート回答への貢献に感謝しましょう。
以下、結果と考察です。
回答者内訳
野外研修事業
Q2. BCの野外研修に講師として参画したいと思いまか?
「とても思う」の方が16%と、まだまだ魅力不足を感じます。Q5から言えることは、「野外教育の理論」と「高度な講師陣」がBC研修の強みですので、引き続きそこを伸ばしていければと思います。
Q3.BCの野外研修は講師にはなりずらいと思いますか?
29%の方に「やや思う」と感じさせてしまっているのは、今後大きな改善点かと思います。この調査から理由まで知ることができませんが、常に自分が「不完全」「未完成」の意識で、講師陣のサポートにあたれればと思いいます。
Q4. BCの野外研修の講師の謝金は妥当(十分)だと思いますか?
こちらは結果を素直に受け止め、現行の基準を維持できるように、人材育成にしっかり予算をかけられる企業に対して、BC研修を売っていきたいともいます。
Q5. BCの野外研修の魅力はなんですか?
「野外教育の勉強になる」が最も高かったです。数年前から、運営マニュアルとそのプログラムデザインの背景となる理論や、そのプログラムで必要となる指導法をまとめた電子マニュアルを研修ごとに作成して、講師陣に無償で配布しております。
また、次に多かった「講師のネットワーク」は、野外のスキルも人間的にも素晴らしい講師陣に集まってくださっているおかげです。採用の基準が高いかもしれませんが、そこを満たしてくれる野外指導者は、一緒に仕事をして気持ちがいいですね。私自身にとっても大切な要素です。
Q6. BCの野外研修について改善すべき点があれば回答してください
・一定のクオリティを持った指導者を確保するためには、WEAコース受講者を増やす。
・ティーチングスキルがあっても、山岳スキルに乏しい指導者が多いため、BC独自の山岳トレーニングシステムがあっても良い。ガイド資格を取得するのは壁が高い。
WEAコースに関し、オンサイトが年間1コースのみとなっています。私としては、日本全国にコースを開催できる人材がいるので、民間や大学で、野外教育のアカデミックな共通言語で指導者養成をしてもらえたらと思います。日本の野外はOJTに偏り、決定的にスタッフ育成が欠落していますからね。これはBCだけの問題ではないので、WEAJとも協働し、より良い未来を作っていきましょう。
山岳ガイドに関しては、WEAカリキュラムで、登山ガイドステージⅢまでのカリキュラムは含んでいますので、BCの野外研修の範囲でも十分に対応可能です。ガイド資格を持っていなくても、WEA資格だけで法的保護は機能します。あとは、資格反対論者の永遠の主張ですが、スキル維持の問題なので、WEAとも連携しつつ、ブラッシュアップ研修や、希望者に対する野外研修前研修などを提供していければと思います。
野外指導者養成事業
Q7.WEAコースに参加したいと思いますか?(すでに資格を取られている方は上位資格及び維持のために)
そうなんですよね。これがWEAコースの悩みどころ。みなさん参加意思はあるのですが、なかなか行動に結びつかない。長期の研修参加が可能になる社会風土、システム作りと並行して、それでも参加する価値があると思いえる、更なる価値の発信が必要ですね。
もしくは、資格取得希望者の方の期間、場所などのニーズに合わせたスポンサーコースも提供できますので、団体で主催すれお得になるかと思います。
Q8. LNTコースに参加したいと思いますか?(すでに資格を取られている方は上位資格及び維持のために)
指導者養成コースで最大のニーズはLNTでした。LNTJ設立前に明るい話題ですね。回答者の方にはガイドの方もいらっしゃいましたが、野外教育者、ガイド、環境教育者などの背景を問わず、全てに共通する哲学とテクニックがLNTです。LNTがアウトドアを愛するすべての人の架け橋になることを願います。
スポンサーコースで効率よくLNTを学びましょう。
Q9.WMTCコースに参加したいと思いますか?(すでに資格を取られている方は上位資格及び維持のために)
こちらも高ニーズをいただきありがとうございます。LNTと並んで野外救急法は今後のアウトドプロバイダーの車の両輪と位置付けています。2020年度にはインストラクターも増え、日本各地でより安価なコースが提供できるよう体制を整えていきます。
Q10. 野外指導者養成としてBCに提供してほしい事業はありますか?
やはり野外教育の理論に関するニーズが高いようです。私もBCの最大に強みかと思いますので、引き続きわかりやすいコンテンツを提供していければともいます。
もう一つの強みと考える研究技法、評価技法については7%と低いニーズでした。私の感覚だと、評価があるから、評価対象物(我々の場合は野外)の妥当性、信頼性が必要となり、その結果必然的に理論武装せざるを得ないといった思考の順番なので、ぜひ野外指導者のみなさんに評価によって、企画力、指導力の正当性が格段に増すことを実感してもらえればと思います。
Q11. BCの野外指導者養成事業について改善すべき点があれば回答してください
・代表の右腕(技術的)かつフォロアー(人間関係的)となるスタッフの確保
BCの内情や私の性格をよく知ったお方からのフィードバックありがとうございます。BCでは、LNTJの事務局開設に伴い、主としてLNTJの運営を担当するスタッフを口コミで開始しました。代表のフォロアーになるかどうかは不問ですので、興味のある方はぜひお問い合わせください。新オフィスは浅草(銀座線、浅草線、東武線から徒歩5分)です。
中途職員採用(採用要件は将来の期待ということで)
ネット事業
Q12. メルマガの購読を続けたいと思いますか?
あざーすっ。褒められると頑張るタイプです。これからも、独創的でかつ価値のある情報を発信していきます。
また、読者のみなさんからもこんな情報が欲しいといったご意見をいただけると嬉しいなあ。コメント欄は気づかないので、お気軽にメールで。
info@backcountryclassroom.jp
Q13. LNTJのYouTubeチャンネルに登録したい、継続したいと思いますか?
コロナの2020年キモ入りの事業なのですが、もう少し高評価を期待していました。まだ見ていない人も多いはず。
メルマガ読者の方は改めてまして登録率100%でお願いします。LNTJの発展に大きく寄与します。
Q14. オンラインによる指導者養成・資格取得コースに参加したいと思いますか?
こちらもリモート対応で初めて事業です。現場をともにしたみなさんとしては当然の評価かもしれませんね。
コロナが明けても、長期のWEAコースに参加が困難な方への選択肢として今後も運営していこうと思いますので、このプロダクトにフィットした方は是非ご利用ください。
Q15. オンラインサロン(課金制サイト)に参加したいと思いますか?
こちらも低評価となりました。どうしても課金制というのがネックでしょうか。こちは収益目的ではなく、野外指導者の巨大なプラットフォームを作り、知りたいコンテンツがすべてそろい、必要な人材がいつでもその場にいて、研究データもサロン内で完結できるようなコミュニティを目指しています。もう少し戦略を立てて、みなさんに賛同を得られるよう努力します。
Q16. 以下は現在オンラインサロンで提供しているサービスです。興味があるものを選択してください。
まだ多くの方がサロンに参加していないので、データとしての信頼性は低いかもしれませんが、そでもやはり「情報」に対するニーズは高いようです。
実はチャットも野外に関するあらゆる質問に、世界中のデータを検索してお答えるので、結構ハイレベルな「おしゃべり」をしています。
Q17. 以下は現在オンラインサロンのアーカイブで提供しているコンテンツです。興味があるものを選択してください。
野外活動と野外救急法のスキル動画が高評価でしたね。これはYouTubeの人気動画の傾向と一致しているようです。逆にどんなスキル動画が欲しいか教えてください。野外のスキルはきりがないです。
BCは、コロナのおかげで、YouTube、動画制作、ライブ配信というスキルを獲得し、情報発信者として力をつけました。これからもみなさんの本当に必要な情報をどんどん発信していこうと思います。
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野外教育の概念について詳しく知りたい方は、アウトドアリーダー・デジタルハンドブックを参考にしてください。
本格的に野外指導を勉強し、指導者を目指したい方は、Wilderness Education Association Japanのサイトをご覧ください。
backcountry classroom Incが提供するオンラインサロン「Be Outdoor Professional」では、みなさんの野外の実践、指導者養成、研究に関するお悩みを解決します。また、日本全国の野外指導者と情報を共有し、プロフェッショナルなネットワークづくりをお手伝いします。1ヶ月間お試し無料ですので、ぜひサイトを訪ねて見てください。