ナビゲーション

1.地図の種類
1)ハイキングマップ(昭文社山と高原地図など)
・主要登山道
・コースタイム
・山小屋/避難小屋/危険箇所/水場情報
・詳細な地形に限界
・情報のない登山道
2)鳥瞰図
・3D
・山域全体概念の把握
・影部不明
・登山使用不可
・地形図→概念図
3)概念図
・主要尾根
・主要ピーク ▲
・主要コル             
・沢(オプション) ー
・山域全体概念の把握
・標高差不明
・地形図→概念図
4)地形図
・1/25,000
・1/50,000
・茶:地形(等高線、崖、岩)
・青:水資源(川、湖沼、湿地)
・黒:人工物(道、建物、地名等)
・国土交通省国土地理院発行
・紙地図購入(日本地図センター)



・電子地形図購入(国土地理院)※任意のエリアを指定

2.地形図の管理

2.1.折り方
1)余白を山折りするする
2)角を折り、重折りする
3)水平方向に山折りする
4)山折りした半分のさらに約半分を谷折りし、端が山折りの折り目より5mm程度出るようにする
5)四つ折りした地図を、垂直方向に折り、携帯する。

2.2.地図の携帯
1)ジップロック
2)必要な部分が見えるようにおる
3)必要な地図だけ取り出しやすい所に携帯し、使わない地図はしまっておく

3.四地形
1)尾根
・線地形
・周囲よりも高い
・ピークからU字型の等高線
・見晴らしがよい、歩きやすい
・アップダウン
2)谷
・線地形
・周囲よりも低い
・コルよりV字型の等高線
・沢、滝、淵、落石、水
・蛇行
3)ピーク
・点地形
・尾根上の最も高い地点
・同心円の中心
・見晴らしが良い
・狭い
4)コル
・点地形
・尾根上のピークとピークの間の最も低い地点
・ひょうたんのくびれの中心
・峠、乗越、切戸、鞍部
・広い、風

4.磁北
1)地軸:23.4度
2)磁北:磁石の指す北(→磁北点)
3)真北:地図上の上(→北極点)
4)北磁極(磁北点):カナダ北極諸島
5)南磁極:南極大陸インド洋側沖合
・磁北点(地磁気)は常に変動
・地磁気逆転
6)偏差(偏角):地図の磁北と真北の差
・地図ごとに異なる
・日本の偏差:西偏3度(南西諸島)〜10度(北海道)
・アメリカの偏差:東偏20度(シアトル/ワシントン州)〜西偏20度(ポートランド/メイン州)
7)磁北線:地図上の磁北を示す線
・地図の偏差を調べる
・真北から偏差を傾けた直線を引く
・一般的には赤(黒、茶、青以外)
・その直線から平行に線を足していく

5.コンパス(方位磁石)ワーク

5.1.各部の名称
1)進行矢印:目的の方角を示す
2)磁北矢印:磁針の北(磁北)もしくは、磁北線(地図上の磁北)と合わせる。コンパスの磁北。
3)磁針:磁石(N/S)、地磁気に平行。地球の磁北
4)リング:磁北矢印と連動し、進行矢印の方位を示す。

5.2.正置(せいち)
1)地図の磁北線とコンパスの磁針を平行にする
2)正置することにより、地図上の地形と実際の地形が一致する。

5.3.コンパスワン・ツー・スリー
1)ワン:コンパスの長辺を、現在地から、進行矢印が目的方向になるように、目的地に合わせる
2)ツー:リングを回して磁北矢印と、磁北線を合わせる。進行矢印上の角度が目的の方角となる。
3)スリー:コンパスを体の前に進行矢印をまっすぐ前に向けて持ち、磁北矢印と磁針が重なる方向を体を中心にして回る

5.4.実際の方角から地図上の現在地を確認する(コンパス321)
1)コンパスを体の前に進行矢印をまっすぐ前に向けて持ち、目的の方角を向く。
2)リングを回して、磁北矢印と磁針を重ねる。進行矢印上の角度が目的の方角となる。
3)磁北矢印と磁北線を平行にして、長辺の元を現在に合わせる。長辺上に目的地がある。
4)クロスベアリングなどに使う。

5.5.クロスベアリング
1)2つの線状のランドマークの交点から現在位置を同定する

・方位と方位
・方位と尾根
・方位と登山道
2)明らかに特定できるランドマークの方角を、4.4.1)、2)の方法で知る。

・ピーク
・送電線鉄塔
・灯台
3)4.4.3)の方法で長辺の先にランドマークを合わせ、長辺に線を引く。この長辺上のどこかに現在地がある。
4)別のピークから同様の方法で線を引く
5)交差した場所が現在地

5.6.エイミングオフ
1)前提としてコンパスは持ち方などにより、±5度程度の誤差を常に考える。よって遠方の目的に正確に向かうのは不可能である。
2)目的地が、線状の地形(尾根、谷、川、登山道)上にある場合、わざと目的からどちらかに外した方角に向かい、線状の地形に出た後に、外した方向と逆の方向にいくことによって、確実に目的に到着できる。
3)もし、エイミングオフを行わないと、線状の地形に出た時に、目的地からどちらの方角にずれているか知ることがでず、50%の確率で目的地から遠ざかることとなる。

6.その他のディバイス

6.1.高度計
1)=気圧計
2)現在地がわかるところで標高を合わせる
3)高性能の腕時計は絶対気圧を常に測定し、標高を合わせる必要のないものある

6.2.GPS
1)三つの衛星からの信号(衛星の位置と発信時間)を利用し地球上の位置(緯度、軽度)を特定
2)地形図データに現在地を表示

6.3.スマートフォン
1)GPSアプリ
・ヤマップ
・やまレコMAP
・山と高原地図
・登山届のコンパス
2)高度計アプリ
・スケスケ高度計
・バロメーターPlus
・Here.info