SPEC

1.SPECモデルの概念

SPEC伝統的教授法
Student-Centered 生徒中心:参加者の主体性を尊重し、参加者が自ら目標を設定し、自ら解決する。Teacher-Centered 教師中心:指導者が立てた目標を達成するために必要な情報を提供する。
Problem-Based 問題重視:解決すべき課題を与え、問題解決の過程で、参加者が必要な能力を高める。Content-Based 結果重視:指導者は、問題を解決するための答えを教え、参加者はその方法に従う。
Experiential 体験的:課題を解決するための方法を、体験を分析することにより学習し、次の体験に活用する。Theoretical 理論的:課題を解決するための方法を、既知の理論や社会通念的に正しい知識を活用する。
Collabarative 協働的:課題解決に参加者の個々の強み弱みを理解し、それらの相乗効果によって集団機能を発揮する。Individual 個人的:課題解決のために個人の能力を高めることに注目し、メンバーの交代を問題としない。

2.SPECモデルの特性

SPEC
伝統的教授法
不確定 長時間時間計画的 短時間
ホリスティック 全人的学習野 (認知・感情・運動)学習野別 感情野×
無作為的 構成概念妥当性×学習範囲全体的 構成概念妥当性○
深層的 長期記憶学習深度表層的 短期記憶
伝統的教師の役割+ 体験的なカリキュラムデザイン 計画の変更の受容 知らないことの受容 多様性の受容教師の役割学習概念の理解 タイムマネジメント 理論重視 ±生徒の個別支援

3.SPECモデルのデザイン
1)アクティビティ名
・学習概念、活動内容を反映
・学習の動機付け
・活動内容の共通名称
2)学習目標とする知識
・何を知って欲しいのか
・どこまで知って欲しいのか
3)学習目標とするスキル
・何をできるようになって欲しいのか
・どこまでできるようになって欲しいのか
4)課題
・生徒に何をやらせるのか
・アクティビティのゴールは何か
・課題の難易度は学習者に適切か
5)手順
(1)フレーミング
・学習の必要性
・課題解決に必要な情報
・課題の理解
(2)本体
・小集団
・体験的
・教師の適宜介入
(3)クロージング
・生徒の学習の統合
・教師の介入による構成概念の補完
6)評価
(1)形成的評価
・生徒の事前の学習レベルの評価
・課題の難易度の設定
(2)形成的評価
・本体の途中での評価
・学習プロセスの確認
・学習目標の修正
(3)総括的評価
・学習成果の評価
・学習者の到達レベルの理解
・カリキュラム改善

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カテゴリー: 教育