ファシリテーション

1.体験学習

1.1.Jデューイ(1938)
1)進歩主義教育
・自発的活動
・集団的活動
・実践的活動
2)観 察:現実社会の出来事
3)知 識:観察により得られる概念
4)判 断:概念に基づく予測
5)観 察:現実社会での予測結果の評価・観察

1.2.Dコルブ(1984)
1)体 験:具体的、現実的なできごと
2)内 省:体験のプロセスとコンテンツを遡及的に観察する
3)一般化:分析に基づき体験の意味を解釈し、一般的概念を生成する
4)仮説化:一般化された概念を特定の状況に対して予測を立てる
5)ふりかえり:内省・分析→一般化→仮説化

1.3.Sプリースト(1990)
1)体 験:具体的な体験
2)帰 納:体験から一般的概念を導き出す
3)一般化:帰納より得られた概念の蓄積
4)演 繹:一般化され概念に基づき、特定の場面の予測
5)応 用:演繹に基づき特定の場面での実行
6)評 価:実行した結果の評価、修正

1.4.OBS(Wals&Goins, 1976)
1)学習者:認知的、情緒的、身体的健康
2)物理的環境:非日常、不確実性、絶対性
3)社会的環境:小集団(知覚、対面、不可変)、10グループ
4)課 題:解決すべき課題、共通目標、個人的・社会的価値
5)不調和:個人内、個人間、認知、感情、身体
6)統 制:不調和の解消、自己実現
7)解 釈:一連の体験の意味の分析、日常社会への一般化
8)応 用:日常社会での実行

2.ファシリテーション

2.1.フロントローディング
1)チャレンジbyチョイス
・挑戦、選択の自由
・中断、中止の自由
・再挑戦の自由
2)フルバリューコントラクト
・お互いの努力を最大限に認めあうというグループ内での契約
・チャレンジを促進し、心の安全を保つ
例:尊敬、正直、安全、受容など
3)ROPES
Respect(尊敬)
Open mind(自己表現)
Participant(参加)
Encourage(はげます)
Safe(安全)
4)CARESモデル

2.2.プロセッシンング
1)体験学習サイクルの促進を支援
2)経験的判断力をつけるための必須スキル
3)体験→内省分析:現象同定
4)内省→一般化:評価・解釈
5)一般化→仮説化:修正・計画
6)仮説化→体験:促進・Encourge

2.3.ファシリテーションガイドライン
1)環境(リラックス・対面)
2)時間(頻度・長さ)
3)傾聴(話す人は一人)
4)参加(活動・ふりかえり)
5)非暴力(身体的・心理的)
6)責任(行動・発言)
7)参加者:(疲労・心理状態)
8)指導者の役割の明確化
9)守秘義務(グループ外)
10)倫理規範(社会、性的、環境)

2.4.トランスファー 
1)学習転移3タイプ(Priest&Guss, 1993)
・特定場面への学習転移
・一般的場面への学習転移
・比喩的学習転移
2)学習の一般化6タイプ(Priest&Guss, 1993)
・Learning by Doing
・Learning by Telling
・Learning through Reflection
・Direction with Reflection
・Reinforcement with Reflection
・Indirection before Reflection
 例1:ポジティブダブルバインド(二重拘束)
 例2:パラドキシカル(逆説的)アプローチ

3.ふりかえり

3.1.ふりかえりの役割
1)学習転移
2)自己注目・自己内省
3)自己開示
4)フィードバック
5)体験・知識・概念の共有
6)学習の統合・修正・強化

3.2.ふりかえりの客体
1)個人内
2)個人間
3)グループ内
4)指導者

3.3.ふりかえりのタイミング
1)活動前:過去の体験のふりかえり、目標設定
2)活動中:ティーチャブルモーメント
3)活動後:次の活動への仮説化
4)1日の終わり:LOD
5)コースのクロージング:日常への学習転移

3.4.ふりかえりの環境
1)隔離(他のグループ、声、視界)
2)環境的安全(虫、交通、雨風、騒音)
3)物理的安定(服装、シッティングパッド)
4)身体的安定(水分、防寒、トイレ)
5)心理的安定(フルバリューコントラクト)
6)サークル(対面関係)
7)座位

3.5.ふりかえりの内容
1)ロジステッィック(山行運営、マネジメント)
2)セルフ・ディベロップメント(個人、グループの成長)
3)LOD(リーダーシップ、自己成長)
4)スチューデントティーチング(SPEC)

投稿日:
カテゴリー: 教育