リーブノートレイス

1.ミッション・ビジョン・ゴール

1.1.ミッション
市民に環境に対し責任のある野外活動を指導普及し野外環境を保護する。

1.2.ビジョン
将来にわたり全ての人が楽しむことのできる健全な自然環境を維持するために、野外に訪れる全ての人がLNTを行動に起こすことができる。

1.3.ストラテジー
1)野外を訪れる全ての人々がLNTを簡単に知ることができるようにする。
2)野外でLNTがすぐに目に付くようにする。
3)LNTを支援するプログラム・団体と連携する。
4)組織を維持する。

1.4.ゴール
1)LNTを全ての公園に
2)LNTを全ての子供に
3)LNTを全てのアウトドアユーザーに
4)LNTを全ての野外指導者に

2.ヒストリー
1872イエローストーン国立公園
1905連邦農業省森林局 
1916連邦国立公園局
1946連邦土地管理局
1956連邦魚類野生動物局
1962アウトワード・バウンド・コロラド
1964ウィルダネス法
1965全米野外指導者学校:NOLS
1982″No Trace”プログラム
1987″Leave No Trace”
1991NOLS LNTマスターエデュケーターコース
1994Leave No Trace設立
1999LNT7原則
2003Leave No Trace Center for Outdoor Ethics設立
2021NPO法人リーブノートレイスジャパン設立

3.LNT7原則

1)事前の計画と準備(Plan ahead and prepare)
・行く場所のルールや注意することを知ろう
・悪天候や緊急時に備えよう
・ピークシーズンを避けよう
・できるかぎり少人数で活動しよう
・できる限りゴミが少なくなるようにパッキングしよう
・標識に頼らずに地図とコンパスを使おう

2)影響の少ない場所での活動(Travel and camp on durable surfaces)
・影響の少ない登山道、指定のテントサイト、乾いた場所の上で活動しよう
・テントは沢から60m以上離れたところに張ろう
・よいキャンプサイトは作るのではなく見つけよう
・指定の登山道やテントサイトを利用しよう
・登山道がドロドロでも真ん中を歩こう
・キャンプサイトを最小限にしよう
・人が入っていないところではテントサイトや歩行を分散させよう
・インパクトが始まりかけた場所は避けよう

3)ゴミの適切な処理(Dispose of waste properly)
・すべてのゴミや食べかすを持ち帰ろう
・トイレは沢、テントサイト、登山道から60m離れたところでしよう
・トイレは20cm程度穴を掘って行い、終わったらしっかり埋めよう
・食器は沢から60m離れたところで天然素材の洗剤を使って洗おう

4)見たものはそのままに(Leave what you find)
・文化的、歴史的遺跡は触れずに見るだけにしよう
・石、植物等すべての自然は持ち帰らないようにしよう
・外から生物を持ち込まないようにしよう
・木を折ったり穴を掘ったりしないようにしよう

5)最小限のたき火の影響(Minimize campfire impacts)
・できる限りストーブを使うようにしよう
・地表にダメージを与えずにたき火をしよう
・たき火の大きさは必要最小限にしよう
・落ちている枝だけを使おう
・すべての枝を灰になるまで燃やそう
・灰は完全に消火してからバラまこう

6)野生動物の尊重(Respect wildlife)
・野生動物は遠くから観察しよう
・野生動物にえさはあげないようにしよう
・食べ物に野生動物が近づかないようにしよう
・ペットはいつもつないでおくか、家においてこよう
・子育てや巣作りなどをしている野生動物には近づかないようにしよう

7)他のビジターへの配慮(Be considerate of other visitors)
・他の登山者の体験の質を保とう
・他の登山者に道を譲る
・他の登山者とすれ違うときは登りの人を優先する
・休憩は登山道から離れてとろう
・山を静かに楽しもう

3. 資格体系
1)レベル2インストラクター
・40時間
・2泊3日の野外遠征
・LNTの指導者養成
2)レベル1インストラクター
・16時間
・7原則のティーチング
3)ワークショップ
・30分〜1日
・7原則の理解