1.バックパックの種類
1)フレームザック（背負子）
・重たいもの、大きいものを背負う
・よく整備された登山道
・背面の通気性
・安価・軽量
2)インフレームザック
・身体、活動に柔軟に調整できる
・身体活動に適している（登はん、スキー、沢歩き）
・フレームが活動の妨げにならない（ブッシュ、岩場）
・容量に限界
・高価
2.バックパック各部の名称
1)コンパートメント
①雨蓋
②メインコンパートメント
③ボトムコンパートメント
④フロントポケット
⑤サイドポケット
⑥ウエストベルトポケット
⑦フロントアクセス
2.2.ストラップ
⑧ショルダーベルト
⑨ショルダーベルトスタビライザー
⑩ウエストベルト
⑪ウエストベルトスタビライザー
⑫チェストストラップ
⑬背面長調整機構
⑭サイドコンプレッションストラップ
⑮グラブループ
⑯アックスホルダー
３.フィッティング
3.1.背面長のフィッティング
1)背負った時にショルダースタビライザーとバックパックの背面が45°になる
2)ショルダーベルトが背中、肩、脇に等しく接する
3)ショルダーベルトが脇から5-8cm余る
3.2.腰のフィッティング
1)ショルダーベルトを緩める
2)ウェストベルトスタビライザーを緩める
3)ウェストベルトを骨盤の上で締める
4)ウェストベルトスタビライザーを締める
3.3.肩のフィッティング
1)ショルダーベルトを締める
2)ショルダーベルトスタビラーザーを、ショルダーベルトの鎖骨の前あたりで固定する。
3)ショルダースタビライザーを締め、肩の荷重を少なくする。
4)チェストストラップを締める
3.4.バックパックを担ぐ
1)できる限り二人組で行う
・負荷
・バランス
・ストラップの保護
2)一人で担ぐ場合
・一度一方の膝の上に乗せる
・乗せた膝側の肩をショルダーベルトに通す
・前かがみになり、バックパックを背中に乗せる
・反対側の肩をショルダーベルトに通す
3.5.バックパックを下ろす
1)チェストベルト緩めて外す
2)ショルダーベルトを緩めて外す
3)ウエストベルトを緩めて外す
4)片方の肩をショルダーベルトから外し、反対側の膝の上に一度乗せてから下ろす
4.パッキング(BSC)
4.1.バランス
1)左右のバランス
・左右均等
2)上下のバランス
・重いものは上
・軽いものは下
3)前後のバランス
・重いものは体の近く
・軽いものは体の遠く
4)バランスの調整
・危険箇所では重心を下げる（バックの重心を体の重心より下げない）
・装備をバックパックの外につけない
・ボトルは１リットルを２本とし、メインコンパートメントの左右に入れる。
4.2.システム
1)種類ごとに分ける
・スリーピングバック・パッド
・衣類
・テント、タープ
・調理器具・食器
・食料
・小物
・トイレセット
2)スタッフバック
・衣類、食料はスタッフバックを使う
・スリーピングバック・パッドはスタッフバックを使わない
・テント、タープはスタッフバックを使わない
・小物、洗面用具等はポーチ、ジップロック等を使う
3)パッキング
・軽いものからパッキングする
・隙間が無いようにパッキングする
・常に同じシステムでパッキングする。
4.3.コンビニエンス
1)よく使うもの、緊急性の高いものは取り出し安いところ
・レインコート：雨蓋
・地図、コンパス：ウエストベルトポケット
・ファーストエイド：上部、フロントポケット
・防寒着：上部、雨蓋で挟む（状況に応じて）
・行動食：雨蓋、上部、フロントポケット
・水：上部、サイドポケットはバランス、紛失の観点から推奨しない
・カメラ：ウエストベルトポケット
・ハイキングポール：サイドコンプレッションストラップ
2)キャンプサイトで使うものはバックパックの下部
・スリーピングバック・パッド
・衣類
・テント、タープ
・食料はバランスの観点から上部
3)保護が必要な装備
・スリーピングバック・パッド、衣類は防水パックに入れる。
・精密機器（カメラ）、サングラスは専用のケースに入れる。
・地図、フィールドノートはジップロックに入れる。
4)保冷が必要な装備
・高温状況では、食料、行動食を水筒の近くに入れる。
・高温状況では、ファーストエイドはバックパックの奥に入れる。
5)汚れたもの、匂いがでるもの
・トイレセットは匂いが出ないように密封パックに入れる。サイドポケットに入れることも検討する。
・トイレ用のバンダナは、バックパックの外につけて乾かす。
・テントサイト用の靴は、雨蓋で挟むなど工夫する。
6)その他の工夫
・グランドシート、ロールマットをメインコンパートメントの内側にロール状に入れると、パッキングが美しく、装備の保護にもなる。
・ボトムコンパートメントに、ロープ、カラビナ、ファースエイドなど緊急性の高い装備を収納する。
