装備と服装

1.装備の原則(DWSAW)
1)Durable:強度、安全性
2)Weight:軽量、コンパクト
3)Serviceable:実用性、汎用性、メインテナンス
4)Altitute:標高、森林限界、氷河
5)Weather:天候、季節、緊急時

2.装備の種類

2.1.団体装備vs個人装備

2.2.装備のタイプ
1)生活
2)食事
3)活動
4)衣類
5)緊急時


生活食事活動衣類緊急時
団体装備テント タープストーブ 燃料 クッカー 調理器具地図 コンパス

ロープ スリング ファーストエイド ラジオ/無線
個人装備スリーピングバック スリーピングパッド ヘッドランプ食器 カトラリー カップ ナイフバックパック ハイキングブーツ 水筒
レインコート 防寒着 着替え

参考:10必須装備
1)ナビゲーション(地図とコンパス)
2)ヘッドライト
3)サンプロテクト(サングラス・日焼け止め)
4)ファーストエイド
5)ナイフ
6)スターター(マッチ、ライター)
7)シェルター
8)食料
9)水
10)レインジャケット
※必須装備という考えは現実的ではない、環境、活動、気候で必須装備は常に変わるべきである。上記は一般的な例として考えるべきである。

参考:WEAJインストラクター必携装備
・ガイドロープ(8mm/20-30m)
・スリング(60cm)+カラビナ×4
・スリング(120cm)+カラビナ×2
・環付きカラビナ×2
・革グルーブ

3.衣類の原則

3.1.衣類の役割
1)体温の調整
2)湿度の調整
3)環境からの保護:日光、風、雨、雪
4)ケガからの保護
5)レスキュー
6)環境への配慮

3.2.衣類の原則(5Ws)
1)Warm: 保温性
2)Wicking: 保湿性、透湿性
3)Weight: 軽量性
4)Windproof: 防風性
5)Waterproof: 防水性

4.熱の移動(CCRE)

4.1.Convention: 対流
1)定義:
液体、気体などの流体により、熱が移動する。 
2)例:
・風(-1℃/m)
・水(30倍) 
3)防止:
・防風
・通気
・ウェットスーツ

4.2.Conduction: 伝導
1)定義:
動的分子(高熱)が静的分子(低熱)と接触し、高熱から低熱に熱が移動する。
2)例:
・冷たいに岩の上に座る
・暑い鍋に触ると火傷する
3)防止:
・バッド
・鍋つかみ

4.3.Radiation: 放射
1)定義:
物体の表面から、接触や他の物体を介すことなく、熱が移動する。 
2)例:
・頭皮
・日焼け 
3)防止:
・ニット帽
・長袖

4.4.Evaporation: 気化
1)定義:
液体が気体になるときに熱を必要とする(奪う)。
2)例:
・汗
・呼吸
3)防止:
・乾燥
・マスク

5.繊維の特性


強み弱み
綿・快適(吸水性) ・通気性
・低価格
・洗いやすさ
・密度の高い編み方で暴風
・乾きにくい
・濡れると通気性↓
・腐敗
・低体温の原因
・汚れ
ウール・通気性
・保温性
・繊維に水を吸い込まない
・長持ち
・肌触り
・濡れた時の匂い
・重たい
・洗いにくさ、縮む
ダウン・保温性
・軽量性
・コンパクト
・シェルにより防風
・加工しにくい
・乾きにくい
・メインテナンス ・洗いにくい
・高価
・壊れやすい
化学繊維・水がほとんど染み込まない
・軽い
・速乾性
・腐敗しない
・加工しやすい、多様性
・生地により快適性
・時として高価
・吸水性↓
・耐熱性↓
・保管性↓
・吸水性繊維の匂い ・生地により不快

6.レイヤーシステム(WISE)
1)Wick:芯/アンダー
・吸水性、速乾性、透湿性
2)Insulation: 隔離/ミドル
・保温性、保湿性、透湿性、保護
3)Shell: 殻/アウター
・防水性、防風性、透湿性
4)Extra: 特殊装備
・ヘルメット、ハーネス、ライフジャケット、アイゼン等