Instructor Training Course: ITC

WMTCミッション

WMTCの使命は、野外救急及び野外リスクマネジメントにおいて、ハイレベルな野外救急コース、コンサルティング、及び教材を提供することです。

WMTCカリキュラムポリシー

1)野外救急法のスキルは、すべての野外指導者に必要です。
2)野外指導場面における、現実的、実践的な知識、スキルを身につけます。
3)MOIS/Sxの臨床パターンにより、可能性のある傷病を同定します。
4)単にノウハウを覚えるだけでなく、生理学、解剖学、病理学の理解により包括的に傷病を評価します。
5)ケーススタディ、シミュレーションにより実践的なスキルを身につけます。
6)救急法を理解した野外指導者は、野外経験のない医師よりも、現実的な野外救急法を指導することができます。
7)野外指導者は、野外救急法を理解することで、包括的なリスクマネジメントスキルを高め、より質の高い指導をすることができます。

コースデザイン

1)コースは、レクチャーセクション(6日)プラクティカルセクション(6日)で構成されます。
2)レクチャーセクションは、WMTCの教育学、外傷、環境、疾病のデジタルレクチャー、ホワイトボードレクチャーが含まれます。
3)プラクティカルセクションは、BLS、SOAP、FSA、実技ラボ、シミュレーション、ケーススタディ、オンラインテストマネジメントが含まれます。
4)レクチャーセクションと実技セクションを別々に受講することができます。ただし、必ずレクチャーセクションをはじめに修了しなければなりません。
5)レクチャーセクションの修了後、2年間のうちに実技セクションを受講しなければなりません。ただし、実技セッションの直前に行われれる、レクチャー試験に合格しなければ、実技セクションを受講することはできません(課題の単元は事前に告知されます)。
6)実技セクションに不合格になった場合でも、レクチャーセクションの修了から2年間のうちに、もう一度実技セクションを受講しなければなりません。

契約形態

1)アシスタントインストラクター:WMTCコースを修了したもの。リードインストラクターの管理の下、コースを指導することができます。指導料(3万円/日)はライセンス団体から支払われます。
2)リードインストラクター:アシスタントインストラクターとして、WMTCコースを5〜6回指導したもの(回数には個人差があります)。ライセンス団体の主催するコースを独立して指導することができます。指導料(5万円/日)はライセンス団体から支払われます。
3)ライセンスインストラクター:リードインストラクターを最低3年間行い、野外指導に従事しているもの。WMTCコースを独立して開催することができます。ライセンス団体と雇用形態を結ばなければなりません。
4)ライセンス団体:ライセンスインストラクターを雇用し、WMTCのコースを独立して開催できる団体です。WMTCに対し、資格及びコースタイプに応じたロイヤリティーフィーを支払わなければなりません。

参加条件

1)18才以上
2)WMTCのWFR(スタンダードORハイブリッド)コースを受講し、資格を維持している。
3)WMTCのWFA(スタンダードORハイブリッド)コースを、インターンシップとして指導補助をしたことがある。
4)Wilderness Education Association:WEAアウトドアエデュケーター以上の資格を保有している。もしくはそれと同等の資質を有する(豊富な野外活動経験、高度な野外生活技術、野外リーダーシップ、野外リスクマネジメント、野外教授法)。

インストラクター条件

1)ライセンス団体(backcountry classroom Inc.)と雇用契約を結ばなければなりません。
2)WFR資格を維持しなければなりません。ただし、最後のコース指導から3年間WFR資格が維持されます。
3)原則としてすべての教材(ファーストエイドトレーニングキッド最低10セット、SOAPポスター、骨格模型、人体模型、消耗品、野外活動装備等、目安として50万円程度)を準備しなければなりません。ただし、ライセンス団体からレンタルすることも可能です。その場合は直接ライセンス団体とレンタル契約をしてください。
4)最低3千万円の賠償責任保険に加入しなければなりません。またコース中の事故及び訴訟ついては、インストラクターが責任を負わなければなりません。

ライセンス団体条件

1)ライセンス団体はWilderness Medicine Training Centerとライセンス契約を結ぶ必要があります。現在、国内で唯一のライセンス団体であるbackcountry classroom Inc.が、この業務を代行できるます。
2)ライセンス団体は、年間一定数のコースを開催する義務があります。
3)ライセンス団体は、すべての教材(ファーストエイドトレーニングキッド最低10セット、SOAPポスター、骨格模型、人体模型、消耗品、野外活動装備等、目安として100万円程度)と、様々な団体のニーズに対応するために、十分な量の各種野外装備を保有しなければなりません。
4)ライセンス団体は、提供するコースでの事故を保証する、適切な賠償責任保険に加入しなければなりません。コース中の責任の所在において、インストラクターと適切な雇用契約を交わす必要があります。

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