法的防衛としての野外救急資格
野外指導を繰り返し行う意思のあるもの、つまりガイド、インストラクターからボランティアリーダーに至るまで、事故が発生した時には救助の義務を負います。また、クラブのリーダーや顧問など、参加者に対して支配的な立場にあるものにも救助の義務が生じます。その時に救助をしたかどうかだけでなく正しく救助できたかどうかも問題となります。刑法35条正当行為では、国際的な基準を満たしている野外救急法の沿って行った評価と処置により問題を除去できなかったとしても救助者の過失は問われません。また、刑法37条緊急避難により、野外状況でやむを得ずした処置に対しても救助者の過失は問われません。野外救急資格は、皆さんが野外指導を続けていくために、皆さんを法的に防衛する唯一無二のツールです。
WFA vs WFR
野外救急法とは、医療従事者に引き継ぐまでに長時間有し、長時間自然環境に曝露され、野外で限られた装備で処置を行う応急処置の技術である。Wilderness First Aid(WFAワーファ)とは、通信手段があり、24時間以内にレスキューが到着する野外状況に対応した技術であり、一方、Wilderness First Responder(WFRウォーファ)とは、通信手段がないため、傷病者の搬送や、長時間放置しておくことができない問題への処置が含まれた技術です。野外では、計画上は通信手段があったり、1日以内にレスキューが来る範囲であっても、天候、機器の故障、道迷い遭難などで、WFRが必要な野外状況に陥る可能性を無視してはならない。
スタンダードvsハイブリッド
ハイブリッドコースは、すべての講義をオンライン学習で行うことにより、通常9日間かかるスタンダードWFRコースを5日間の実技研修のみに短縮できます。9日間の時間がない方、自分の好きな時間に計画的に学習することが得意な方、オンラインの操作に慣れている方におすすめです。一方で、自主学習が得意でなく、教師から直接レクチャーを受けた方が身に付く方は、事前学習がなく、すべての講義をコース内で行うスタンダードコースをご検討ください。
アウトライン
1.主 催:株式会社backcountry classroom
2.日 時:2025年2月3日(火)13:00-2月8日(日)12:00
※終了時間が若干延長することがありまので、余裕を持った計画をお願いします。
3.場 所:つくば市豊里ゆかりの森宿舎あかまつ荘
※宿泊は、5人のドミトリータイプです。各部屋にシャワー、トイレ、簡易キッチンがついています。
※つくばエクスプレス研究学園駅より、タクシー5分
※会場には無料駐車スペースがあります。
4.参加者:最少4名〜最大18名
5.講 師:WMTCリードインストラクター及びアシスタントインストラクター若干名
6.資 格:WMTC WFR
※通信手段のない、数日間の野外トリップ指導者に必要な資格です。長期間の傷病者ケアや搬送法と、より広範囲な環境・疾病の問題の評価と処置を身につけることができます。資格の詳しい内容についてはWMTCのウェブサイトをご確認ください。
7.参加費:一般68,000円/学生48,000円(公認料、保険料、教材費、指導料、宿泊等)
※WEA有資格者は5,000円割引いたします。
※コース中の食事は各自準備してください。周辺には大型スーパーが多数あります。
※別途野外救急法デジタルハンドブック($25)の購入が必要です。受講にはデジタルハンドブックを保存したスマートホン、もしくはタブレットの持参が必要です。
※通学される方は宿泊料18,000円差し引きますが、課題等多いため、茨城県県南、県西地区在住の方以外はできる限り宿泊されることをお勧めいたします。
※敷地内にはキャンプ施設(550円/泊)もあります。宿泊費を削減したい方は、各自予約してください。つくば豊里ゆかりの森。
8.支 払:常陽銀行大穂支店(普)1452446 カ)バックカントリークラスルーム
9.締 切:2025年1月15日(水)18:00まで
10.コース概要: コースシラバス
11.持ち物:野外活動に適した服装一式(特に防寒対策は念入りにお願いします)、破ってもよいTシャツ1着(綿可)、長ズボンの下にはく水着もしくはスパッツ、レインコート、運動靴、水筒、タオル、筆記用具
12.留意点:保険に関しまして、全員東京海上日動の国内旅行保険に加入します。死亡後遺症400万円、入院6000円×日数、通院4000円×日数、賠償責任3000万円、捜索150万円、携行品0円です。補償内容が不足する場合、各自の責任で追加して保険に加入してください。
オンライン学習・オンラインテスト
オンライン学習は、実地研修を受けるために必ず理解しておかなければならない学習内容が含まれています。参加費の振込を確認できた参加者に、オンライン学習のログイン情報をお送りします。野外救急法の知識がない方の目安の学習時間は、30-60時間です。そのためできる限り早めにオンライン学習を開始されることをお勧めします。
オンラインテストは、オンライン学習と同時に受験することができます。ただし、80%に満たない場合、再試験となり、2回まで再受験可能です。もし3回目の試験で80%を満たなかった場合、WMTCの日本支部(info@backcountryclassroom.jp)までご連絡ください。インストラクターよりフィードバックを受けた後、もう一度だけ再受験が可能です。4回目の試験で80%を満たせない場合、実地研修を受講することができません。
詳しくは、オンライン学習専用サイトをご確認ください。
当日お気をつけてご参集ください。お会いできるのを楽しみにしています。